パンサーカス

映画や本などの記録

道徳の教科化

中学の教師をしている友人から、まもなく「道徳」が教科化されるという話を聞いた。

それって先生に評価されるってことなの?「アンタ、通知表見たら道徳が1やないの!」と叱られることなの?と思い調べてみると、数値での評価は行わないそうだが、学習状況や成長の様子を記述評価するらしい。

まだちょっと考えがまとまらないが、そもそも「道徳」という名称にするからややこしい。先生が道徳をどうやって"教える"のか。むしろ、道徳ではなく「ディベート」の時間にしてはどうか。

あるテーマについて、賛成/反対とチームに分かれて討論する。その過程で、歴史を振り返ったり、様々な思想を知ったり、自分の意見を理解してもらうにはどうしたらよいかを学んだり、社会に関わって生きていくうえで必要なことを学べるのではと思う。

親の顔色を伺い、友達の気分を害さないよう没個性付和雷同路線でやってきてしまった子供にとっては特に必要な授業だ。せめて週1回の授業中だけでも自分を訓練できる時間があった方がよい。

自分の小学時代の経験だと「だいたいみんなこう思っているだろう」「こう言えば正解だろう」と何となく正しいとされるであろう答えを想定し、勇気を出して素直な意見を述べることや、異なる意見を聞いたり議論したりすることはなかった気がする。

で、大人になってからが困るのだ。議論、討論の類が恐ろしく下手くそなのである。今から訓練するにはそれなりに勢いと労力を要する。しかも年齢が上がるにつれて「まともに討論できないこと」は仕事においても日常生活においてもダメージが大きい。 頭の回転だって衰えてくる。

道徳から脱線してしまった。とりとめがなくて雑すぎる。が、やっぱり道徳を教科化することの意味やその内容がまだいまいち理解できない。授業が始まったらどんなことを教えているのか友人に聞いてみよう。

 

道徳ってなんだろうなぁ。道徳を学んでいじめって減るのかなぁ、自殺って減るのかなぁ。ごめんで済むなら警察いらん、道徳で済むなら警察いらん。もやもや。